
海外FXでトレードを始めて、すぐに勝ち続けられるような人はいません。おそらく多くの人が、以下のような壁にぶつかるのではないでしょうか。
- チャートの見方が分からない
- 何を基準にトレードをすべきか分からない
- いつポジションを持てばいいのか分からない
こういった悩みから、手っ取り早く「海外FXの勝率が高いトレード手法を知りたい!」と考えがちです。
しかし、ネット等にある高勝率手法を利用しただけで、必ず勝率が上がるわけではありません。
なぜならそれら手法を活用するには、チャートから相場の状況や方向を読み解く能力が必要不可欠だからです。

この記事では、スキャルピングやデイトレードを目指す人のために、トレード手法の基本的な考え方・使い方からその根底にあるチャート分析を解説しています。
海外FXのトレード手法について知りたい人や勝率を高めたい人にとって、良いヒントになれば幸いです。
様々なトレード手法を活用して取引するにも、資金が無くてはできません。
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目次
トレードの超基本「トレンドフォロー」
まず最初に、今回のトレード手法の土台である「トレンドフォロー」について確認していきます。
トレードで利益をあげる際の原則的なルールや、その原則を達成するためのトレンドフォローを見ていきましょう。
為替差益を狙うトレードには1つの原則がある
海外FXのトレード手法には、順張りや逆張り、または資金管理に関わるものなどいろいろありますね。しかし、どんな手法を使って利益を狙うにしても絶対に守るべき原則が存在するのです。
- 買った価格より高い価格で売れなければいけない
- 売った価格より安い価格で買い戻せなければいけない
単純で当たり前のことですが、非常に重要です。
つまりトレード手法においては、「現在の価格よりも下がりにくく、上昇する余地があるところを見出す」ということが前提条件になっているわけです。
トレンドフォローのメリット
世の中のあらゆる商売と同様、トレードも「安い価格で買い、より高い価格で売る」ことが基本的な目的です(売りの場合は反対)。
この目的を達成しやすいのが、トレンドに逆らわずポジションを持つ「トレンドフォロー」といわれる方法。
「順張り」とも呼ばれます。
下のチャートをご覧ください。
ある時を境に、山谷を作りながらも大きな方向としてレートは上がり続けていますね。
もし、こうした上昇相場の中で「レートが下げ止まった」と判断できたらどうでしょうか。その地点で買えば「安い価格で買って、より高い価格で売る」という目的が達成できますね。
このように、トレンドを見極められるとトレードの最終目的が達成しやすくなることが、トレンドフォローの大きなメリットと言えます。
トレードの目的を明確にすることが、チャートへの理解につながる
トレンドフォローには、相場状況やトレンドの把握、トレンド下での下げ止まりや上げ止まり(押し目・戻り目)を認識する能力が必要です。
相場はどういう状況になのかわからないまま「勝率の高い手法を知りたい」と考えていても、トレードが上手くなることはありません。
トレンドフォローを行う目的を明確にし、その上で相場状況や押し戻りの理解を深めることが、トレードの上達につながるのです。
チャートを理解するための基本的な考え方
チャートの理解は、現在の相場状況を判断し、手法を正しく使う上で必要不可欠です。
チャートを理解し、手法の使いどころが分かってこそトレードで勝ち続けられるわけですから。
この章では、そんなチャートの理解と相場状況の把握のために必要な"3つの考え方"を見ていきます。
"手法をいつ使うべきか"理解するためにも、上記の考え方は必ずマスターしましょう!
相場は、高・安値と市場参加者の思惑によって作られる
トレンドフォローを行うには、現在の相場について以下のことを知る必要があります。
- 今は上昇相場・下降相場・保ち合い相場のどれなのか
- 現在の相場は始まったばかりなのか、それともそろそろ終わる可能性があるのか
- 保ち合い相場の場合、どうなったら上昇(または下降)へと転じるのか
判断すべき要素が多く難しいと思われるかもしれませんが、これらは高・安値の流れを見ることで判断できます。
以下のチャートをご覧ください。
※高安値の流れを分かりやすくするために、10期間の単純移動平均線を表示しています。
緑枠で囲った部分は、高値を切り下げ安値を更新する下降トレンド。
一方赤枠で囲った部分は、高値を更新したあたりから上昇トレンドに転換していますね。
この転換は、以下の2点が主な要因で起こります。
- それまでの下降トレンドで売りポジションを持っていた人が、高値更新を見て利確や損切りのために買い注文を出した。
- 高値更新をトレンド転換と見た市場参加者が、買い注文を入れてきた。
ようは、トレンド転換を見極めるには「高値の更新」がカギということ。

安値を切り上げ高値を更新している間は上昇トレンド、高値を切り下げ安値を更新している間は下降トレンドが続くと考えていいでしょう。
同じ通貨ペアでも時間軸によって相場状況は変わる
ダウ理論によるトレンドの把握は、複数の時間軸で確認する必要があります。
なぜなら、トレンド方向や相場参加者の思惑はそれぞれの時間軸に存在するからです。
例として、1時間足チャートで示した部分を4時間足と日足で見てみましょう。
1時間足
4時間足
日足
上記のように複数の時間軸を見、現在のレートが大きな流れのどこに位置するか知ることは大切です。
このような様々なチャートを活用して分析する方法を「マルチタイムフレーム分析(MTF分析)」といいます。
トレンドの方向はすべての時間軸に存在し、そして関係しあっています。短時間のトレードをする場合でも、1時間足や日足の相場状況を把握しておくことは必要ですね。
相場には意識される価格がある
ここまで、ダウ理論によるトレンドの把握とマルチタイムフレーム分析について簡単にご説明してきました。
最後にご紹介するのは、相場で意識されている価格についてです。
以下のチャートをご覧ください。
何度も安値をつけている価格や、何度も高値をつけている価格がありますね。これらをサポートライン、レジスタンスラインと呼びます。
- サポートライン(支持線)...複数回安値をつけた価格のこと
- レジスタンスライン(抵抗線)...複数回高値をつけた価格のこと
この価格は、相場上の節目としてのちの値動きにも影響を与えやすいので意識して見つけるようにしましょう。
ちなみに、サポート・レジスタンスラインは画像にあるような水平方向のモノだけではありません。
- トレンドラインやチャネルラインのように、斜めラインによって示せる節目
- フィボナッチ・リトレースメントに代表される、ある高安値を基準として意識される価格
- ボリンジャーバンドの±2σラインや、よく使われる期間設定の移動平均線によるサポート/レジスタンス
- レートのキリ番
上に挙げたのは一例で、すべてを覚えて使いこなしたり、見つける必要はないのです。まずは、水平ラインによる節目の発見に挑戦してみてくださいね。
海外FXのトレード手法とエントリータイミング
この章では、今まで紹介した相場把握の基本的な考え方に基づいた「海外FXのトレード手法」や「海外FXにおけるエントリータイミング」を解説したいと思います。
トレード手法の基本「押し目買い・戻り売り」
「押し目買い」と「戻り売り」は、先ほどご紹介した「トレンドフォロー」を基本とする順張りのトレード手法です。
押し目買い・戻り売りでは、その名の通り押し目・戻り目でエントリーします。
ここからはその押し目・戻り目をどう見つけるかを、実際のチャートを見て覚えましょう。
(このチャートでは、右側はあえて消してあります)
上は1時間足チャート、下は5分足チャートです。
まずは1時間足から今の市場トレンドを把握します。今回は下降トレンドですね。
続いて、1時間足のオレンジ色の線が示す価格に注目してください。この価格は過去にも安値をつけ、最近も安値をつけたサポートラインでした。
ただ、現在では下に抜けて戻してきたレートに対し、レジスタンスラインとして働いています。
ここまでで得られた情報から、以下のことが分かると思います。
- 現状下降トレンドでかつ、レジスタンスラインで停滞しているため、1時間足で有力な戻り目が形成されつつある。

ここで5分足を見てみましょう。
5分足では短期的な上昇トレンドを見せていますが、実際はほぼ保ち合いと言っていい状態です。この時、5分足の主要な安値(青いライン)をレートが割ったらどうなるでしょうか。
時間を進めたチャートを見てみましょう。
主要な安値を割り5分足でも転換が認識されることで、結果的にさらにレートは下がりましたね。
青いラインでエントリーした場合は、オレンジ色のレジスタンスラインの上に損切りをおくことになります。
利益の確定は、5分足で主要な高値を更新するのを待っても良いですし、下げ幅が狭くなって下降トレンドが終わり始めたと感じたタイミングでも良いでしょう。
海外FXにおけるトレード手法の使い方について、もう1つの例を見てみたいと思います。
以下のチャートをご覧ください。
※上が1時間足で下が5分足です。チャートの右側は消してあります。
このチャートでは1時間足は上昇トレンド中であることが分かり、さらにレジスタンス/サポートラインも確認できます。
一方、5分足の直近の流れは下降トレンド中であることも分かりますね。
時間を進めたチャートを見てみましょう。
5分足で引いた青ラインを更新すると上昇トレンドへの転換が認識され、押し目買いが入りやすくなります。1時間足でも押し目として認識されることもあり、買いが続きやすいですね。
エントリーポイントは、5分足ダブルボトムの青ラインを更新した時。もしそれを逃した場合は、高値を更新するポイントなどが挙げられます。

海外FXでトレード手法を使う場合のポイント
今回お伝えしたトレード手法を使うときは、下記4つのポイントに気を付けてください。
誤った認識のまま行う順張りは、順張りではありません。
注意点も理解することで勝率や手法への理解が深まるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
トレード手法が使えるのは、条件が整ったチャートのみ
今回ご紹介した押し目買い・戻り売り手法は、どんな相場状況でも適用可能なものではありません。
あくまで条件が合う相場を見つけ、市場の流れに逆らわないスタイルになります。
したがって、本手法では相場状況とエントリー条件が揃うのを待つ必要があり、1日に何回もトレードチャンスがあるわけではないのです。
1時間足のトレンドに逆行しない
このトレード手法では、1時間足におけるトレンドの流れを重視しています。
1時間足のトレンド方向とは逆向きのポジションを持つことは推奨しません。
また、下記のような状況の時にエントリーするのも控えた方がいいでしょう。
- 1時間足がレンジ相場のとき
- 高安値になったあと、トレンド方向がわからないとき

サポートライン、レジスタンスラインがあるか確認する
押し目買い・戻り売りをするなら、サポートラインやレジスタンスラインがあることは必須です。
押し目 | それ以上価格が下がらないと判断するためのサポートラインが必要 |
---|---|
戻り目 | それ以上価格が上がらないと判断するためのレジスタンスラインが必要 |
押し目買いはサポートライン、戻り売りはレジスタンスラインを見つけなければ始まりません。
「早くポジションを持たなきゃ!」と焦るのではなく、冷静にエントリーポイントを見定めましょう。
1日に一度は、4時間足や日足をチェックする
今回のトレード手法は、主に1時間足を見て5分足でトレードするものですが、4時間足・日足もチェックしましょう。
なぜなら、1時間足の相場状況は、4時間足や日足の相場状況と無関係ではないからです。
例えば、4時間足が下降トレンドでも、1時間足では短期的に上昇トレンドを見せる場合があります。
しかしそれは、大きな流れの中での戻り目に過ぎず、すぐに反転下落して損切りになるケースが多々あるのです。

海外FXのトレード手法によくある質問
最後に、トレード手法での一般的な質問についてQ&Aを見ていきたいと思います。
トレード手法が使いやすい通貨ペアや時間帯について知りたい場合は、ぜひ目を通してみてくださいね。
トレード手法が使いやすい通貨ペアは何ですか?
為替差益を狙うトレード手法が使いやすい通貨ペアは、ドルストレートのメジャー通貨ペアです。
- EURUSD
- USDJPY
- GBPUSD
- USDCHF
- AUDUSD
- USDCAD
これらはすべて、世界的に取引量の多い通貨ペア。
取引量の多い通貨ペアは比較的イレギュラーな値動きが少なく、相場上にある節目も働きやすいので分析がしやすいのです。
海外FX初心者の場合は、ドルストレートで取引量の多い銘柄からチャレンジしてみましょう。
ただ値動きは比較的難しい傾向があり、ドルストレートの方が初心者向けです。
トレード手法が使いやすい時間帯はありますか?
トレード手法を使いやすい≒相場が動きやすいのは、ロンドン/ニューヨーク市場の開場時間前後と言われています。
日本時間でいうと、15~17時と21~23時ですね。
もちろん、上記の時間以外の東京時間(8時~17時)から良い値動きがあり、手法が有効な場合もあります。
上記の時間は一つの目安ですが、トレード手法を使う上では注目したい時間帯と言えるでしょう。
海外FXのトレードに必勝法はありますか?
値動きの上下動そのものはランダム性が高く、特定のパターンへ完全に落とし込むことはできません。
したがって、マニュアル化された必勝法は存在しないと考えるべきでしょう。

だからこそ、予測不能な値動きの動きではなく、市場参加者たちの思惑の方に焦点を当てることが有効なのです。
本記事でお伝えした海外FXのトレード手法・分析方法は、そうした意味合いの強いものになっています。
両建てを使った海外FXのトレード手法はありますか?
はい、GEMFOREX限定の両建て手法があります。
それは、「両ポジションプラススワップのドル円(USDJPY)で両建てをする」というもの。
両建てすることで取引から損失が出るリスクをなくすとともに、日ごとにスワップポイントで稼ぐ手法です。
一日の利益は少ないですが、安定して稼ぐことができるので初心者の方にもおすすめの取引になります。
海外FXのトレード手法まとめ
今回は、海外FXのトレード手法について解説してきました。
FXに取り組む時、考えの拠り所がない状態では、どこでトレードを始めればいいか分からないこともしばしば。
そんな時に重視したいのが、相場の方向(トレンド)の認識と、マルチタイムフレーム分析による複数の時間軸での相場状況の把握でした。
高/安値によるトレンド方向・相場状況の把握や、節目の認識は一朝一夕でできるものではありません。
しかし、トレードに深く取り組みたいと思っている方や、利益が出ず悩んでいる方はぜひ挑戦してみてくださいね。