
Twitterでもつぶやきましたが、GEMFOREXはドル円、ユーロドルのスワップポイントがロング、ショート共にプラスのおかしな業者です(笑)
今更ですが、現在GEMFOREXは米ドル円、ユーロドルのスワップポイントがロングショート共にプラスで両建てが禁止されていません。
つまり、単純に両建てすればサヤ取りができます。
両建てならスプレッドさえ回収できれば損することもないので金利の良い預金と考えて良いでしょう。
— げむめし(クスノキ達也) (@GemMeshi) July 22, 2020
ツイートの通りですが、GEMFOREXならスワップポイントで安定的に稼ぐことができます。
この記事では上記のツイートの通り、GEMFOREXの両建てでスワップポイントを得る手法を解説していきます。
両建てなら為替差損もなく、リスクなしで稼げるので初心者の方にはおすすめの手法です。
ただ、スワップポイントを狙った取引は知識がない状態で手を出すとロスカットされてしまうこともあります。
ということで、まずはスワップポイントの基本知識から見ていきましょう。
すぐに手法が見たい方は下のリンクをクリック(タップ)してください。
【基本知識】スワップポイントとは
まずは、スワップポイントがFXでどのような役割を持つのか復習しましょう!
スワップポイントとは、取引する2通貨間の金利差を表した数値のこと。
例えば米ドル/円を取引する場合、米ドルと日本円にはそれぞれ金利が設定されています。
- 米ドル・・・2.50%
- 日本円・・・0.1%
上の例でそれぞれ100万円持ってた場合、日本円を1年間持っていても、金利は0.1%(1,000円)しか上乗せされません。しかし、ドルを持っていると金利として2.5%(25,000円)上乗せされます。
では、円を売ってドルを買った場合はどうなるでしょうか?
この場合、0.1%の金利を持つ円を手放し、2.5%の金利を持つ米ドルを手に入れるので、
2.5ー0.1=2.4%の金利が付与されます。
つまり、スワップポイントとは通貨間の金利差で増えた分のお金を毎日付与してあげるよ!というシステムです。
しかし、付与されるのは利益だけではありません。
上記の金利でドルを売って円を買った場合、
0.1ー2.5=-2.4%のマイナス金利がかかります。
スワップポイントで注意が必要なのは、このように損失になる可能性があるという点。マイナスになるポジションを持っている限りスワップポイント分は引かれてしまいますので気を付けるべきです。
そして、さらに注意が必要なのがスワップポイントはFX会社によって異なるという点。
スワップポイントはFX会社によって異なる
各海外FX業者のUSDJPY(米ドル円)のロングスワップとショートスワップは以下の通り。
会社名 | USDJPYロング | USDJPYショート |
---|---|---|
GEMOFOREX | 0.21300 | 0.28700 |
XM | -1.75 | -4.15 |
Axiory | -2.06 | -4.08 |
TitanFX | 3.93 | -10.03 |
LandFX | -0.69 | -0.88 |
上の表を見て分かると思いますが、スワップポイントは会社によって変わります。また取引通貨の種類や保有するポジションが買いか売りかによっても変動するのです。
つまり、スワップポイント狙いの取引やポジションの長期保有は、スワップポイントが利益に大きく影響するため取引しているFX会社が提示しているスワップポイントを確認する必要があります。
なるべくスワップポイントがプラスになる取引をしたいですね。
しかしスワップポイントがプラスというだけでポジションを持ってはいけません。
それは以下の理由から。
実際は為替差益に左右される
スワップポイントの他に、FXの利益を決定する重要な要素がもう一つありあります。
それが、為替差益(通貨の値動き)です。
実際に過去にあった為替差益の動きと合わせてみていきましょう。
1lotドル円を買いエントリーで1年間保有した場合を想定します。
条件は次のとおりです。
- USドルのスワップポイント:0.21300
- 2017年のドル円レート:114.75円/ドル
- 2018年のドル円レート:110.77円/ドル
スワップポイントだけでみれば、1lotドル円を1年間の保有で8,947円の利益が出ます。
ところが、為替レートでは2017年に114円かけて買ったドルが2018年には110円になって戻ってくるということになり、1ドルあたり4円の損失がでています。
実際の金額にすると10万ドル=40万円もの損失。
スワップポイントで得た利益なんて吹き飛びますよね笑
これじゃあスワップポイントなんて意味ないじゃないか!
と言いたいのもわかりますが、ここで出てくるのが両建て手法です。
両建ては、売りと買いどちらも同数のロットのポジションを持つため、相場が動いても含み益、含み損共に影響を受けないのです。
それでは、知らなきゃ損と言っても過言ではない両建てを活用して月利7.5%を稼ぐ方法を解説していきます。
GEMFOREXの両建てで月利7.5%を稼ぐ方法
GEMFOREXで月利7.5%を出す方法は、「買いスワップ売りスワップを合わせてプラスになる通貨ペアを選定して両建てを行う」ということです。
gemの全通貨ペアは次のとおり。
2020年8月6日更新
通貨ペア | 買いスワップ | 売りスワップ |
---|---|---|
ASXAUD | -0.92 | -0.11 |
AUDCAD | 1.36 | -7.84 |
AUDCHF | 2.16 | -10.34 |
AUDJPY | 1.14 | -7.66 |
AUDNZD | -8.09 | -0.19 |
AUDUSD | 1.63 | -6.37 |
BRTGBP | 0 | 0 |
CACEUR | -0.38 | -0.51 |
CADJPY | -0.8 | -5.1 |
CHFJPY | -8.93 | -3.43 |
DAXEUR | -0.87 | -1.17 |
DOWUSD | -3.66 | -0.8 |
ESXEUR | -0.24 | -0.32 |
EURAUD | -14.92 | 5.08 |
EURCAD | -7.73 | -0.8 |
EURCHF | -2.97 | -8.27 |
EURGBP | -3.64 | -0.44 |
EURJPY | -1.5 | -1.2 |
EURNZD | -20.8 | 12.3 |
EURUSD | 0.247 | 0.253 |
EURZAR | -465.48 | 107.51 |
FTXGBP | -0.75 | -0.47 |
GBPAUD | -17.38 | 3.22 |
GBPCAD | -6.69 | -6.69 |
GBPCHF | -1.29 | -13.09 |
GBPJPY | 0.14 | -3.78 |
GBPNZD | -27.3 | 12.7 |
GBPUSD | -1.9 | -4.5 |
HSXHKD | -3.77 | -0.89 |
JPXJPY | -1.94 | -2.04 |
NASUSD | -1.04 | -0.23 |
NZDJPY | 1.9 | -7.4 |
NZDUSD | 3.62 | -8.18 |
S&PUSD | -0.4 | -0.09 |
USDCAD | -5.2 | -3.2 |
USDCHF | -1.28 | -7.58 |
USDCNH | -6 | 0 |
USDHKD | -2.54 | -1.05 |
USDJPY | 0.213 | 0.287 |
USDMXN | -196.74 | 33.29 |
USDSGD | -13.07 | -6.97 |
USDTRY | -145.9 | 30.8 |
USDZAR | -6.72 | 1.14 |
WTIUSD | 0 | 0 |
XAGUSD | -4.68 | -0.23 |
XAUUSD | -2.17 | -1.04 |
ZARJPY | -2.3 | -2.3 |
この中で売りと買いでプラスになる通貨ペアはUSDJPYとEURUSD。
その上で利益を出すには、スワップポイントを実際に計算して把握しておく必要があります。
その方法をご紹介しましょう。
計算方法とシミュレーション
手順は、売りと買いでプラスになる通貨ペアを選定して、スワップポイントで得られる利益を計算していくだけ。
計算式はこちらです。
※計算式について詳しくは以下にまとめています。
GEMFOREXの公式に以下のように記載があります。
【日当り金額の算出方法】
100,000×通貨量(LOT)×最小ポイント数×金利率×換算レート参考:GEMFOREX公式HP
これだけでは分かりづらいですが、ようは以下の5つの数値を掛け算すると、日当たりのスワップポイントになるという事です。
- 100,000
- 通貨量(lot)
- 最小ポイント数
- 金利率
- 換算レート
それぞれの値が何を表しているかというと、以下のとおり。
100,000 | 10万通貨(1lotあたりの通貨量) |
---|---|
通貨量(lot) | 取引lot数 |
最小ポイント数 | 0.00001lot(1通貨あたりのlot数) |
金利率 | 1lotあたりのスワップ金利 |
換算レート | 100(決済通貨が日本円である場合) |
計算式に直すと、
「100,000×取引lot数×0.00001lot×1lot当たりのスワップ金利×換算レート」
100,000×0.00001=1ですから、式を綺麗に直すと、以下の式が導きだされます。
通貨量(LOT)×金利率×換算レートこれだけです。
上の計算式に当てはめる数値を整理していきましょう。
-
- 通貨量
今回は米ドル円で買いと売りで1lotずつ、合わせて2lotの両建てをする場合で考えていきます。
-
- 金利率(注)
金利率=スワップポイントなので、
買いスワップ=0.21300
売りスワップ=0.28700
-
- 換算レート
換算レートは2020年8月6日現在105円台なので105円としましょう。
PC版とスマホ版を両方記載しておきますので、お使いのデバイスでご確認ください。
PC版:上部の「表示」→「通貨ペアリスト」→「Forex」をクリック。
スマホ版:一番左の「気配値」→「詳細モード」をクリック。
すると通貨ペアが表示されます。
PC版:通貨ペアをクリックし、右側の「設定」をクリック。
スマホ版:通貨ペアをクリックし、「詳細」をクリック。
すると、取引条件の詳細が表示されます。下へスクロールすると、スワップポイントが確認できます。
今回はドル円の買い(ロング)なので、0.213ですね。
最近では、GEMFOREXの公式ホームページのスワップポイントもほぼリアルタイムで更新されているので公式で確認しても良いかもしれません。
GEMFOREX公式「各通貨スワップポイント一覧」
そうすると計算式は、
ロングポジション
1lot×0.213×105=22.365
ショートポジション
1lot×0.287×105=30.135
になります。
つまり、1日当たり売りと買いで合計52.5円、月間では「1,575円」を毎月利益として得ることができます。
この時に2lotのポジションを保有するために必要な証拠金は、レバレッジ1,000倍で21,000円です。
したがって月利の計算式は次のようになり、
1575÷21000=0.075
月利7.5%の利益を得ることができるのです。
ちなみに2020年8月6日現在の公式サイト記載のスプレッドは1.4なので売り買いの合計で2.8。エントリー時のスプレッドは560円。
スプレッド分を差し引いても、証拠金維持率20%を切ることはないのでロスカットされることもありません。
※GEMFOREXは変動性スプレッドなので、スプレッドが広がっているタイミングでポジションを持たないよう気をつけてください。
今回は売り買い1lotずつの2lotで計算していますが、取引量ごとにどれだけのスワップポイントが付与されるのか以下にまとめています。
ご自身の資金量に合わせて参考にしてみてください。
表中「SP=スワップポイント」
lot数 | SP/月 | 必要証拠金 |
---|---|---|
1lot | 787.5円 | 10,500円 |
2lot | 1,575円 | 21,000円 |
5lot | 3,937.5円 | 52,500円 |
10lot | 7,875円 | 105,000円 |
20lot | 15,750円 | 210,000円 |
30lot | 23,625円 | 315,000円 |
ちなみにGEMFOREXは、1口座で保有できるのは30lotまで。
なので最大で月間23,625円、年間にして283,500円の利益を出すことができるということです。
続いて、このスワップポイントが付与されるタイミングを解説していきます。
ロールオーバーのタイミング
スワップポイントは、保有しているポジションを次の日に持ち越すタイミングで発生。そして保有しているポジションを翌日に持ち越すことをロールオーバーと言います。
GEMFOREXのロールオーバーは、ニューヨーク市場がクローズするのと同時です。
つまり、以下の時間にスワップポイントは付与されます。
夏時間は午前6:00
冬時間は午前7:00
ちなみに土曜日の朝に付与されるのは金・土・日曜日の3日分です。
市場が閉まっている日の分もしっかり受け取ることができます。
以上が、GEMFOREXの両建てでスワップポイントを得る方法です。
ここでもう1度GEMFOREXのスワップポイントで月利7.5%を稼ぐためのポイントをおさらいしておきます。
- 売り買いのスワップポイントでプラスになる通貨ペアを選定する
- 売りと買い同じ数量のポジションを持つ
- スワップポイントが変わっていないかリアルタイムで確認する
最後にGEMFOREXのスワップポイントの注意点を確認していきましょう。
スワップポイントの7つの注意点
GEMFOREXのスワップポイントの注意点は7つ。
順番に解説していきます。
1. ロスカットに注意
両建てをする場合、ロスカットに注意を払うことが重要です。GEMFOREXのスプレッドは、2020年に入ってからそこまで安定しているとは言えません。
スプレッドが広がっているタイミングでエントリーして、ロスカット水準の証拠金維持率20%を下回らないよう注意してください。
2. 複数口座での両建ては規約違反
GEMFOREXの利用規約第12条の「禁止行為」14項に以下のように記載があります。
14.当社複数口座で両建て取引する行為(同通貨ペア、相関性の高い通貨ペアも含みます)
参考:GEMFOREX公式HP
記載の通りですが、複数口座で両建てする行為はたとえ通貨ペアが違ったとしても規約違反になります。
このページで紹介してきた両建て手法も、複数口座でできれば利益をかなり増やせるのですがやってしまうと口座凍結になる可能性があるので気をつけてください。
3. 10lot以上の取引は事前に連絡をする
GEMFOREXの利用規約第12条の「禁止行為」18項に以下のように記載があります。
18.事前連絡なしで大きなロット数での取引
参考:GEMFOREX公式HP
この大きなロットというのは10lot以上の取引を指します。
10lot以上の取引は約定できない可能性があるとのこと。
1口座の最大取引量は30lotですが、15lotずつの両建てをする場合はポジションを複数に分けるか、事前にGEMFOREX公式に連絡をするようにしましょう。
ちなみに、公式に問い合わせたところ9.9lotの取引は事前連絡なしで取引できるとのことでした(笑)
4. スワップポイントだけの出金はできない
スワップポイントは毎日付与され、どんどん口座に貯まっていきますが、途中でスワップポイントだけを出金することはできません。
貯めたスワップポイントを実際に受け取ることができるのはポジションを決済した時です。
5. マイナススワップのポジションは長期保有に向かない
今回このページで紹介した両建ての手法とは関係のなく至極当然の話ですが、マイナススワップのポジションを保有していると毎日金利差分の損失が生じるので長期保有に向きません。
スイングトレードをする際は、あらかじめ何日ポジションを持ったらスワップポイントでどれくらいの損が出るのかを計算しておきましょう。
6. スワップポイントは急に変わる可能性がある
GEMFOREXに限った話ではありませんが、スワップポイントは急に変わる可能性があります。
直近で言うと、2020年5月6日にUSDHKDの買いスワップがプラスからマイナスになりました。
このページで解説しているような両建て手法にも使われていた通貨ペアなだけに、GEMFOREXユーザーの間ではそこそこ話題になっていましたね。
また、公式に問い合わせましたがUSDJPY、EURUSDの通貨ペアに関してもマイナススワップになる可能性はあるとのことです。
※画像はGEMFOREX公式チャットサポートより引用
もし変わっていることに気づかずに放置していると損失が貯まっていってしまうので注意が必要です。
このようなことが起こるのでスワップポイントは毎日確認しておくことをおすすめします。
7. 含み益を持った状態で両建てすることもできる
注意点というよりはちょっとしたコツですが、売りと買いのポジションを同時に注文すると必ずスプレッド分の損失が出てしまいます。
この損失をなくすこともできるのです。
例えば、売りのポジションで含み益を持っている場合、同じ数量の買いポジションを持つことで含み益を持った状態で両建てをすることができます。
含み益を持った状態で両建てすることができれば、スプレッド分の損失を回収する期間がなくなり1日目から利益を出すことができます。
また、証拠金維持率も高くなるので良いことばかりです。トライする価値はあるかと思いますが、自信のない方は素直に同時に売りと買いのポジションを建てましょう。
以上が、GEMFOREXのスワップポイントに関する7つの注意点でした。
まとめ
GEMFOREXはUSDJPY、あるいはEURUSDの通貨ペアで両建てするだけで月利7.5%の利益を出すことができます。
冒頭で紹介した私のツイートにもあるように、両建てなら為替差損のリスクもないため超高金利の預金のようなもの。
初心者でもできる簡単な手法なのでおすすめです。
また、この手法は始めるのが早ければ早いほど多くの利益が出る仕組み。
迷っている方は、ぜひ始めてみてはいかがでしょうか。